スクリプトファイルの作成
前回は行列の計算について説明しました。今回は少し話が変わります。
これまではコードをすべてコマンドウインドウに直接入力していましたが、記述するコードが多くなってくると少し不便さを感じてきます。そこで使用するのがスクリプトファイルです。スクリプトファイルには実行したいMATLABのコードをまとめて記述しておくことができます。
1,「ホーム」タブの「新規スクリプト」をクリック

2,コマンドウインドウが上下に分割されてエディタが表示される

3,名前を付けて保存
ファイル名はアルファベットから始まる半角英数で作成してください。数字始まりのファイル名は使用できませんので注意してください。

これでスクリプトファイルの作成は完了です。作成したフォルダに移動すれば拡張子が「.m」のファイルが作成されています。
スクリプトファイルを実行する
早速スクリプトファイルにコードを記述していきます。今回、私の環境ではbasic09.mというファイルを作成しました。変数を用いた計算 | MATLAB基礎4で行った2次方程式の解の公式をスクリプトファイルで実行します。下記のコードをエディタ部分に記述あるいはコピペしてください。
a = 2;
b = 3;
c = 1;
ans1 = (-b + sqrt(b^2 - 4*a*c)) / (2*a);
ans2 = (-b - sqrt(b^2 - 4*a*c)) / (2*a);コードが記述出来たら、下記画像のように「エディタ」タブを選択し「実行」をクリックします。

「実行」を押すとコマンドウにファイル名「basic09」が表示され、右側のワークスペースにはそれぞれの変数の値が表示され、無事実行できたことがわかります。
変数の値を変更して実行したい場合には、a, b, cなどの値を適宜変更して実行をクリックすれば再計算します。
以上がスクリプトファイルの実行方法です。
MATLABではスクリプトファイルを実行する前に一度保存します。先ほどの名前を付けて保存の手順を行っていない場合ファイルの保存名を入力する画面が現れますので、ファイル名を保存してから実行する順序になります。
コメントの記載
これまでコマンドウインドウでのみコードを実行してきたため必要ありませんでしたが、スクリプトファイルに複数行コードを記述して保存しておく場合、コードにコメントを残しておきたくなります。MATLABでコメントを記述する場合は「%」を使用します。同じ行で「%」を記述したあとの文字はプログラム上無視されます。
下図の5行目のように、行の先頭に%を記述した場合5行目はすべてコメントになります。また、6, 7行目のようにコードを記述した後にコメントを追加することもできます。また、「%{」と「%}」で囲われた部分は一括してコメント扱いとなります。

コードをコメントにすることを「コメントアウト」、コメントにしていたコードを有効にすることを「コメントイン」といいます。「コメントアウト」や「コメントイン」はコードを記述するうえでよく行う操作ですのでショートカットキーを覚えておくと便利です。
| Windows | Mac | |
| コメントアウト | 「ctrl」+「R」 | 「cmd」+「/」 |
| コメントイン | 「ctrl」+「T」 | 「cmd」+「opt」+「/」 |
まとめ
スクリプトファイルでコードを実行する方法を紹介しました。記述するコードの量が多くなってくるとスクリプトファイルを作成するようになると思いますので、ぜひ使い方をマスターしてください。次回は簡単なグラフの作成方法をご紹介したいと思います。
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